詩or妄想

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目の前に白で塗られた壁がある
昨日までなかった
突然現れた壁

僕はいつもと同じように
よじ登って、先へ進む

だけど気づいているんだ

徐々に壁が高くなっているのを

この間まで簡単に跨げた
いつの間にかよじ登らなければ
いけなくなっていた

僕は周りの草木に聞いてみた
どうして高くなっているのか
誰も答えてはくれず
途方に暮れていたけれど
風が耳元でそっと教えてくれた

それは
本当は自分の中でもわかっていた事だった
些細な事から始まって
今の今まで忘れようとしていた

答えを知っても
虚しさだけが残った

僕は明日も明後日も
ずっと ずっと
同じ事を続けるだろう

いつか壁のてっぺんに
触れることが
出来なくなったら―・・・

僕は
どうしてこうなったのか、と

後悔し悔やむんだろうな

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