詩or妄想
薔薇が散る
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一面が真っ白の世界
その中で
際立って目立っているのは
紅い者
血の様に
紅い、花

番人は問う
お前は誰か

私は答う
真っ赤な薔薇の花だと

棘が指に刺さる
鈍い痛み
赤く黒い血が
真っ白だった床に
音も無く落ちた
そして…
拡がり、染まる
番人はそれでも尚
問いを止めようとはしない

番人は問う
お前は何故此処にいる

私は答う
私が居たいと思うからだと

頬を掠める
白色の風
不思議だ
風は透明だとばかり
思っていたのに
この世界が白かったから
ずっと
気づかなかったのか
休む事を知らないように
紅に染まり続ける

番人は問う
お前は知っていたのか

私は答う
…そろそろ散り時だ

赤に染まった白い世界
面影はもう無い
赤い薔薇は散った
周りに融けこみ見当たらない
紅でも
白でもない
狭間にいた番人は
錆びた鎖に繋がれ
不思議な世界に残された

番人は呟く
最後の問いを

孤独に侵されながら
過去をふり返る
思えば、お前は
紅い、お前は…

私は答う ――

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