詩or妄想
距離
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転んで動かない君

もがいて声をあげる僕

見つからない
見つけられない 君との距離


思い出せるのは
幸せだったときの光景と、
ひたすら懇願していた時に感じた
虚しさと床の冷たさだけだった


気がついたらそこは
黒と白の入り混じる世界で
君は目の前で転んでいる所だった

早く助けねば、と
足を動かすも
前に進んでいない
ただ、バタバタともがいているだけで

それならば、と
声をあげるも
喉の奥から声らしき音は
出てこなかった

うまく距離がつかめず
一方的に感情を伝えていただけの僕は思った

この距離が一番いいのかもしれない

とても近いとはいえないけど
遠すぎるわけでもなく

僕は君を後ろから追いかけていればいいんだ
君は僕に捕まる気がないから


もがくのを諦めて
静かに目を閉じる

目を開けたら
君からのメッセージを見つけた

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