坪田愛華



坪田愛華(つぼたあいか 1979年11月26日生)
 [「地球の秘密」の作者]


 島根県生まれ。小さい頃から本を読んだり絵を描いたりするのが好きで、知的好奇心が強く知識豊富な明るい子供であった。1991年、斐川町立西野小学校では、6年生の国語において環境問題の調査を生徒たちの課題にもうけ、調査結果のまとめ方は各自の自由とした。生徒たちが思い思いの形式で資料をまとめる中、当時の6年生・坪田愛華は、漫画を描くことが得意であったため、低学年向けの環境漫画の執筆を考案。同年10月より執筆を開始した。

 1991年12月25日、『地球の秘密』と題した漫画が2ヶ月がかりで完成した。しかしその夜の12月26日午前1時、就寝中に体調が突如急変(「お母さん、頭が痛い」と訴えた)し、同日朝、課題を学校へ提出することなく入院。翌日の1991年12月27日朝、脳内出血により帰らぬ人となった。それまで健康そのものであり、急死の兆候など全く無く、僅か12歳というあまりに早い、そして突然の死であった。

 翌1992年1月、愛華の母・坪田揚子は愛娘が皆の心に生きることを願い、遺作となった『地球の秘密』を自費でコピーし、同級生である西野小学校6年生全員に配布した。2月には島根県内の小・中学校に配布された。環境保護について地球という大きな観点で捉えていながら、年少者向けに漫画というわかりやすい形式で述べられた内容は話題を呼び、新聞記事でも取り上げられ、活動の輪が急速に広まることとなった。

 1992年4月には英語版5000部が発行。6月にはニューヨーク国連本部による第1回国連子供環境絵画展で展示。同月、ブラジルで行なわれた「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」でも紹介され、世界中の指導者や賢者たちに評価された。7月には環境庁長官より、社会に対して活発な活動で大きな貢献を行なった若者に贈られるTOYP大賞 の特別賞を受賞した。

 1993年6月、日本政府の推薦により、環境問題に多大な貢献をした者に贈られる国連グローバル500賞を受賞した。同賞の子供の受賞、そして故人の受賞は史上初であった。このことは世界中に衝撃を及ぼし、海外のニュースでもトップに飾られた。表彰式は北京人民大会堂での「世界環境デー記念式典」で行なわれ、坪田正・坪田揚子夫妻が娘の遺影を抱いて出席。この場で本作は「地球の環境を守る子供たちにとっての教科書」と評された。

 現在までに本作は英語、フランス語、アラビア語、中国語、台湾語、朝鮮語、ベトナム語、モンゴル語など全11ヶ国語に翻訳されて世界各国へ贈られ、世界合計発行部数は環境漫画としては空前の60万部に達し、世界中の人々に感動を与え続けている。日本国内においては地球環境平和財団から発行されていたものの、長らく一般販売はされていなかったが、2004年、本作最初の完成日である12月25日に出版文化社より発行され、一般書店の店頭にも並ぶこととなった。

 地球の秘密[坪田愛華]→コチラ

 1991年12月27日死去(享年12)





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