アレクサンダー・フーシェン（傅聲 1954年10月20日生）［香港・俳優］
裕福な家庭に生まれ、香港やハワイで武術を学び、16歳の時に香港の映画会社ショウ・ブラザーズ社の俳優養成所に第一期生として入った。1972年の『四騎士』で俳優デビューを飾り、1974年にデビッド・チャンと共演した『朋友』で本格的に主演クラスに昇進。以降、カンフー映画に多数出演し、監督も行った。
彼は実際にカンフーの腕も確かなのに加え、甘いマスクと貴公子的な気品のある出で立ちで女性ファンから高い人気を獲得した。1976年には恋愛関係だったマカオ生まれのシンガー、ジェニー・ツェンと結婚している。
しかし、人生の絶頂期を迎え、更なる活躍が期待されていた矢先に悲劇が起きる。1983年7月6日夜、香港の撮影所近くをポルシェ911で走行中、運転していた弟がハンドル操作を誤り、対向車を避けきれずに道路脇の壁に衝突、フーシェンの座っていた助手席側が大破した。病院に搬送されたが、翌7日3時40分に28歳という若さで帰らぬ人となった。ブルース・リーの死に次ぐ、「香港映画界第二の悲劇」と言われ、多くの人たちがフーシェンの急死を嘆き悲しんだ。
1983年7月7日死去(享年28)
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