【御召し“御料車”１号編成】
御召し列車１号編成の中に含まれる最も重要な客車となる“御料車”
皇室専用の特別車両の為に、車号の無い客車となっている。
特に客車のほぼ中央、３枚ある金色縁取りの大きな窓が天皇・皇后両陛下が御乗になる特別室である。
この室内には大きな回転可能の腰掛けが４席あり、御座所（ござしょ）には２つの腰掛けとテーブルを配した室内となっている。
この室内だけで１００本近い蛍光灯が天井に配置されており
理由は陛下の影が床面に出ないように考慮された結果である。
その隣には長いシートが２つ、テーブルを挟んで向かい合わせの腰掛けが２脚ある個室となっている。
ちなみに窓の大きさは
1230mmと1135mmあり
一般の客車から比べるととても大きな窓ガラスが取り付けられている。
天皇陛下が御乗の際にのみ、御料車側面に【菊の御紋章】が取り付けされる。
御乗車の際には、２つ折りになるドアから御乗車になられる。
（引き戸ではない）
御召しの編成の実車は、国鉄大井工場にて、１９６０年（昭和３５年）に製造された。
他に随員が乗車する供奉車（ぐふしゃ）の460号、340号、341号、461号は
昭和６年に製造された客車であった。
石南鉄道管理局の石南工場に於いては、現在も現役で、御召し本務機の
ＥＦ５８６１号機や
Ｃ６３１号機が“１号編成”を牽引する大役を担っている。
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